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住宅ローンの繰り上げ返済しないほうがいい場合とは

time 2019/04/14

住宅ローンの繰り上げ返済しないほうがいい場合とは

先日、義母から「ちゃんと繰り上げ返済しなさいよ」的なことを言われました。
どうやら、親戚、夫のいとこにあたる人が最近繰り上げ返済をしたらしく
200万返済して6年ローン期間が短縮できたらしいのです。

もちろん、200万円の余剰資金があればそうしたいのは山々ですが、
ただでさえ単身赴任で二重生活になっているうえ、将来のための貯蓄で精いっぱい。
それでも貯蓄してるつもりで繰り上げ返済しろってことらしいです。


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貯蓄より繰り上げ返済?

住宅ローン支払いから4年目、貯蓄を犠牲にして借金を減らすべきでしょうか?

わが家のように、余剰資金が十分でない場合は否と私は考えます。

なぜなら、住宅ローンには団信というものが付いているからです。契約者に万一のことがあった場合に、以降の住宅ローンが弁済される制度です。縁起でもないことですが、繰り上げ返済をした翌日にまさか…ということもあり得ない話ではありません。

今の世の中、景気がいいのは一部の人だけで、たとえ住宅ローンの審査に通ったからといって返済能力が十分というわけではありません。なるべく早いうちに返済して、老後の安心を手に入れたいという気持ちはわかります。

ただ、今の日本、子育て中も老後もお金がかかります。中間所得者層は、自力でやっとの思いで子どもを塾に行かせて、高校・大学へ進学させ、所得は上がらず、働き方改革で余暇を与えられても実際は自主的にサービス労働しなければ仕事が滞ります。

将来のための貯蓄を犠牲にして、住宅ローンを返済することはとくに子育て世代にはかえってハイリスクなのではないかと私は考えます。

お金がある人も住宅ローンは使う

何かで読んだのですが、いくらお金持ちでも現金で家を買うということはないようです。

住宅ローンを組めば減税の恩恵が受けられるし、住宅ローンは最も低金利で利用できるローンなので、現金で払うくらいならその分を投資して増やそうと考える人が多いようです。

投資というと怖いですが、退職金すら自分で投資で増やす「確定拠出年金」型になってきています。住宅ローンを返済して、手持ちを減らすのはお金がなくてもハイリスクであり、お金があってもリターンのない行為であると考えられる傾向にあります。

叶うなら全疾病保障型住宅ローンを!

本当に後悔しているのは、全疾病保障のついた住宅ローンを選択しなかったことです。

わが家の利用している金融機関には三大疾病保障しかありませんでしたが、それでも金利0.2~0.3%上乗せか何かで附帯できたので、たかが700万円の保障で毎月9,000円以上の三大疾病保障保険に加入している自分の愚かさがイヤになります。

以前も書いたかもしれませんが、団信によって保証されるのは契約者が死亡した場合や高度障害に陥った場合だけです。経済面でもっとも困るのは、闘病しながら支払わなくてはならない状態に陥ったときです。そんな時に住宅ローンが残ることのリスクをなぜ当時重視しなかったのかということが、一番悔やまれます。

これから住宅ローンを借り入れる方には、ぜひ、全疾病型保障付のローンをおすすめします。これは、普通に保険会社で加入することはおそらくできないと思います。せいぜい、がん・心筋梗塞・脳卒中の三大疾病保険だと思います。まして、住宅ローン借入額ほどの保障がつく保険などあり得ないと思います。

「全疾病」とは
全疾病とは、8疾病として定められた疾病と、8疾病以外の病気やケガの2分類から構成されます。ガン(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎の8つの病気の総称をここでは8疾病といいます。

出典:住信SBIネット銀行ネット専用住宅ローン-全疾病保障

まとめ:住宅ローンの繰り上げ返済は無理してまでするべきでない

貯蓄を犠牲にして住宅ローンの繰り上げ返済をすることはハイリスクです。例えば、食費や娯楽費を削って必至で節約し、ローン支払いのためだけに生きているような質素な生活をしながら働くことを想像してみて下さい。

私は決して浪費家ではないし、できれば住宅ローンも早く返済したいです。しかし、そのために子どもを塾へ行かせず、朝から晩まで働きとおし、毎日食事も質素にして、あるかないか分からない老後のために今という時間を犠牲にすることは何か違うと思うのです。

繰り上げ返済のために厳しい生活を強いることこそが正しいという見方はちょっとどうなのかな、と思います。。。

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転勤族妻です

りんご

転勤族なのに家を建て、1年半後に夫が単身赴任となったアラフォー主婦です。



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