2021/05/13
建売と注文住宅の大きな違いは「まだ建っていないうちに買う」ということです。これは一種の冒険です。間取りソフトが進化し、3Dなどで確認できるようになったものの、実際にそこに建っている家そのものは、建ってからでないと分かりません。
経ってから日当たりで失敗したといっても建て直すことはできないし、そういう意味では南が開けた土地が高いというのもうなずけます。日当たりで失敗するということがほぼないからです。
わが家は北側が道路に面している土地で、その他の方角はすべて家が建っています。新しく分譲された土地だったので、みんな同じようなタイミングで建て始め、完成はわが家が一番最後でした。つまり、間取りや窓の位置を決める段階では、他の家がどのくらいの距離を空けて建てられるのか分からなかったということです。
結果、みなさん、ぎりぎりに寄せて建てて来られて、わが家も建ぺい率いっぱいで建てたので、隣家との間隔がそれぞれの方角できっかり2m。太陽が真上にあるときしか日当たり確保は難しい状態です。ちなみに2階の南向きの窓からの風景はこんな感じです。
こんなんでも、よく晴れた日はわりと家の中も明るいです。ただ、これまで実家や賃貸で南向きの部屋に慣れている人にとっては、日当たりに対する不満は正直出てくると思います。
曇りの日は、かなり暗いです。1階は南の吹き抜けにFIX窓を3つつけていますが、それでも暗いです。北側はプライベートが守られていいといいますが、日当たりにこだわるなら、南側の敷地を広く取って少しでも日が差すようにすることが大切です。
わが家は失敗しましたが、どうしようもなかったと思います。だって、今以上に北側を減らすことは無理だったし、南側を空けるとなると、かなり狭い家になってしまっていたでしょう。
むずかしいですね……。これを考えるとちょっと泣きそうになるので、あまり考えないようにしています。でも、いいんです。住めば愛しいわが家なので。
やはり日当たりを気にするなら、もう建っている家を買うか、南に広いスペースが取れるなど土地から日当たりのことをじっくり考えて買わないといけませんね。