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≪実例≫オール電化住宅の光熱費を季節と時間ごとに検証

time 2017/06/07

≪実例≫オール電化住宅の光熱費を季節と時間ごとに検証

新築をオール電化にする時に気になるのは、やはり光熱費です。

なかでも、今までガス頼みだった給湯を電気で、となると不安になる人も多いのではないかと思います。

結論から言うと、わが家(家屋の広さ117㎡、夫・妻・小学生・幼児の4人家族)の場合、都市ガス利用時よりかなり光熱費は安くなっています。

ただし、2016年4月以降、電力会社のオール電化住宅割引プランがなくなったため、場合によっては割高になることもあるかもしれません。

そのため、電気代だけでなく電力使用量のデータを用いて、シミュレーションしたいと思います。

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オール電化住宅の各月時間帯別の電気使用量と電気代

各月の時間帯ごとの電力使用量は、4人家族のときのわが家の場合、以下のようになりました。電気代は関西電力はぴeプランの単価で計算しています(基本料金や燃料費調整額、再エネ促進賦課金などは別途必要です)。

[table id=18 /]

全体的にみて電気代がもっとも安いのは6月請求分(5月中旬~6月中旬使用分)です。次に5月→10月→11月請求分と続き、7~9月の夏季→4月→12月→3月→1月→2月請求分の順にだんだん高くなっています。

このデータから、それぞれの用途にかかる電気使用量と電気代を算出してみようと思います。

エコキュート湯沸かしにかかる電気使用量電気代のめやす

まず留守の日の電気使用量から、待機電力や留守でも動いている冷蔵庫などの電気使用量を求めます。

わが家では、夏も冬も留守時はエコキュートの運転を止めています。その日のデータを見てみると、季節を問わず1時間あたり0.2kwhでした。留守でエコキュートを運転していなくても、1日あたり約125~130円かかことになります。

そこから考えると、深夜電力使用量のうち0.2×8時間=1.6kWhが人が動かなくてもかかる電気使用量だということが分かります。

上のデータから、各月の1日あたりの深夜電力平均使用量を求め、待機電力を差し引くと、1日あたりのエコキュートに使用する電力量と電気代のめやすは以下のようになります。

[table id=19 /]

2017年春から夫が単身赴任になり、お湯の使用量は減ったものの、電気代は変わりません。沸かす湯量も最低限のレベル1にしていますが、前年とそれほど変化はなく、湯船を入れても入れなくても、深夜電力の使用量に大きな差はありませんでした(ただし、水道使用量には変化が表れています)。

寒い季節だと差が出てくるかもしれませんが、5~9月などの気温が高い時期は、沸かす湯量が増えても光熱費にさほど変化は見られないのではないかと思います。

深夜の食洗機使用時の電気使用量

意外と気になるのが食洗機の電気代です。

私は手洗いのほうが多いのですが、たまに食洗機を働かせたほうがいいようです。それで、食洗機を使った日の電力使用量について調べてみました。今の季節、エアコンなど使用していないので、午後11時から食洗機を使った場合の電力使用量はすぐわかります。

電気170531 標準コースで1時間以上かかるので、翌6月1日の午前1時には終わっています。この時間帯はエコキュートの脇増しも行っていません。

食洗機使用時の電力使用量が23時台に0.8kwh、0時台に0.4kWh、終了後の1時台の電力使用量が0.3kWhとなっています。翌日の同じ時間帯は食洗機を使っていませんが、0.5kWhと0.2kwhなので、これらのことから、食洗機を使った場合の電力使用量は0.5kwh前後、深夜電力を利用すれば、1回あたり6.6円(単価:13.1円の場合)前後、毎日使えば1カ月で200円ほどになりると考えられます。

夏場のエアコン使用による電気使用量と電気代のめやす

夏場はエアコンによる電気代の増加が気になるところです。

しかし、夏は水温が高く、浴槽をためずにシャワーで済ませる日も多いため、その分の電力使用量は少なくなります。だから夏の電気代が冬場ほど高くなることはまずありません。

2016年に、わが家がもっとも夏場電気代を使った日のデータを見ると、エアコン稼働時間の電気使用量は1.2~1.7kwhです。待機電力と調理家電などの電気代を差し引くと、15帖のLDKで1.2kwhほどの電気を使用していると考えられます。

電気代換算額は、平日10~19時なら約47円(7~9月)、平日7~10時、および19~23時と土日祝日の7~23時なら約33円、23時以降翌朝7時までは約16円になります。

わが家は、私と子供のみの場合は、平日日中はほとんどエアコンをつけないようにしてます。

しかし、夫が在宅しているときや来客時にはエアコンを使用することもあります。

基本的には15帖LDKのエアコンのみ(200V)、夫がいるときは7.5帖(100V)をつけます。また就寝時はゆるめの設定で7.5帖用のエアコンを朝までつけています。

このような生活スタイルの場合、エアコンをまったく稼働していない時期の電気代と夏季の電気代を比べてみると、ひと月あたり2,800円ほど増えます。

冬場、暖房を使う時期の電気使用量の目安

オール電化住宅の場合、暖房はエアコンが中心になります。わが家は床暖房をつけていませんので、ホットカーペットを併用しています。

ホットカーペットの有無による電気使用量の比較

[table id=20 /]

2016年はホットカーペットなしで過ごしていたのですが、あまりに寒かったので、2017年はダイニングのみホットカーペットを使い始めました。そして、エアコンの設定温度を21℃から24℃ほどに上げ、寒さを我慢せずに過ごしてどのくらいの電気代になるか試してみました。

その結果、上の表のとおり驚くほど電気代が上がってしまいました。

ホットカーペットはダイニング使用時のみで、基本的には朝と夕方5時以降しか使っていません。一応電気代のめやすとして、1時間8円と書かれていました。1日6時間使ったとしても、1カ月で1,500円にもならないはずなので、エアコンの温度設定を変えたことが大きく影響しているのかもしれません。

それでも、部屋がとても暖かいというわけではありません。やはり床暖房や石油ファンヒーターのような暖かさはありません。

基本料金と合わせて2万円近い電気代あすが、快適ながかかっても、とても暖かくて快適というふうにはならないです。

床暖房は初期費用もメンテナンス費用もかかり大変ですが、快適な冬を過ごしたければ導入を検討すべきかもしれません。

エコキュート使用量も冬が最高

冬にか電気かるのは暖房費だけではありません。お湯を沸かすにも、春・秋に比べ、毎月200kwh以上、電気代に換算すると3,000円近く増えています。これは水温が低く沸かすのに時間がかかることと、気温が低く冷めやすいので湯温を維持するために夜間ほぼフル稼働しているためだと考えられます。

瞬間的にお湯を沸かすガス給湯器と比べた場合、どちらが得なのでしょうか。

これは、≪オール電化とガス併用比較≫光熱費の差を検証の記事でも書いた通り、費用としてはオール電化のほうがお得だと思います。

もっとも光熱費がかかるのは冬!

光熱費がもっともかかるのは冬です。室温と外気温の差が大きく、エアコンの負担が増えるためと、水温が

低くお湯を沸かしたり、湯温を維持したりするののに電気が多く必要になるからです。

お湯を沸かすのは、基本料金などから考えてもガス併用よりオール電化のほうが経済的ではあります。

床暖房は設置に費用が掛かり、維持費もかかるので、オール電化住宅において最適な暖房はやはりエアコンです。暖かい空気は上にたまるので、エアコンの暖気を下に送るためのファンを取り付ける、あるいは床置きタイプのエアコンにするなど、床部分が暖かいだけで家は暖かくなります。

光熱費が少なくて済む家を建てるためには、夏の対策より冬暖かくなる家を作りましょう。南側の窓を遮熱ではなく断熱タイプのものにして日中光を採り入れるなど、家づくりの段階から冬場に家を暖かくする工夫が必要かもしれません。

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転勤族妻です

りんご

転勤族なのに家を建て、1年半後に夫が単身赴任となったアラフォー主婦です。



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