2021/05/13

ブログタイトルが【後悔だらけの注文住宅】なので
「もっとこだわって家を建てれば良かった~」という後悔だと思われるかもしれません。
たしかにそれもありますが、
そうなると予算が大幅に上がることも考えられるので
「身の丈に合った家」という点では、今の家で良かったのかもしれません。
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【労働対価低い日本】住宅の寿命は短く価格は高い
問題はここです。
日本人は大変長い時間働き、老後の保障は手薄いです。子どもを大学まで行かせるためには1千万円以上の費用が必要です。
そしてこの記事。
日本企業は利益を従業員へ還元する前に、株主へ還元します。
教育費無償化も住民税非課税世帯のみを対象とするなど、
優遇されるのは富裕層や極端な貧困層のみで、中間層は負担が増えるだけ。
家賃を払うくらいならとマイホームをどうにか検討するといった
わが家のようなランクの世帯が、実はわりと苦しいのではないかと思います。
土地・建物・諸費用・家具・電化製品などすべて含めた総予算は
わが家の場合4,200万円ほど。世帯年収は当時で税込、約700万円。
頭金は1,400万円(親族贈与含む)、住宅ローン借入額2,800万円。
これで、夫が単身赴任となった現在けっこうカツカツです
(現在、私の収入は月6万円程度)。
ライフプランニング結果では
私が毎月最低10万円は稼ぐという前提で、
子ども2人高校までは公立、大学は私立でもなんとか行かせられる程度。
実際はそんな状態なのに、大手ハウスメーカーで収入を答えると
5千万円以上借りることができると言われます。
2,800万円をたとえば30年・全期間固定1.0%で借りると、
ボーナス返済なしとして、毎月返済額は9.1万円。
ところが、1,000万円多い3,800万円を同じ条件で借りると、
毎月返済額は3万円以上増え、12.3万円となります。
これをわりと軽視している人が多いように思います。
返済に余裕を持ったつもりが、わりとカツカツなので
はじめから返済に無理があると予想以上にキツイ暮らしになると思います。
資金計画は、必ず「いくら借りられるか」ではなく、
「月々いくらなら無理なく返せるか」で決めるようにしましょう。
だからと言って安い建売にしたほうがいいよというわけではありません。
10年で数百万単位のリフォームが必要になるような家を買っても
維持管理だけで大変な額になります。
その世帯が一生をかけるほどの大きな買い物です。
希望はできるだけ叶えるべきだし、こだわりもあると思います。
ただ予算を無視した提案をしてくる業者や、
メンテナンス費用のことを何も考えない提案をしてくる業者は
避けたほうがいいと個人的に考えます。
きちんと冷暖房の効率を考えた開口部の配置、間取り、窓・扉の素材や断熱方法。
耐久性のある屋根・外壁・ベランダ工法の提案をしてくれるところ。
それでいて、おしゃれさなどもきちんと考えてくれるところ。
そういうところとご縁があれば、とても素晴らしい家になると思います。
一度で後悔のない家を建てるのは難しいですが、
業者さんは少なくとも何軒も家を建てているわけですから、
本来ならきちんとこれまでの経験を活かしたアドバイスをしてくれるべきなのです。
ところが、営業担当も設計担当も工事担当も、
何軒もかけもちしているせいか「やっつけ仕事」のように感じたのは事実です。
うまくこちらの希望をくみ取って形にしてくれる担当者に出会えれば
それはとても幸運なことだと思います。
わが家は、妥協して建てた割にはいい家かもしれません。
それでも、家計に余裕があるわけではありません。
家は妥協して建ててもかなりのお金がかかるのは事実です。
だから、予算内でどこまで希望に寄り添ってもらえるかが重要なのです。
そのためには、依頼先選びは一番大切です。
後悔のない家を建てるために、「どこで建てるか」は慎重に選んでください。
↓このブログ、たいへん参考になります!