2021/05/13
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無垢フローリングはあこがれるけど…
注文住宅では、天然木の床にしたいという人も多いと思います。
無垢のフローリングにする場合も、無塗装か自然(オイル)塗装かウレタン(樹脂)塗装かで迷われる人が多いでしょう。
このページでは、ウレタン塗装の無垢フローリングを選んだ私が、なぜウレタン塗装を失敗だと思っているか、築後1年半でどのように変化しているかについてご紹介します。
無垢フローリングの最大メリットは傷も味になるということ
まず、私の考える無垢フローリングの主な良さは以下の3つです。
- 使うほどに味が出る
- 調湿機能がある
- 足触りが良い
結論からいうと、これらのメリットはウレタン塗装にすることですべてなくなってしまいます。
かろうじて「足触りが合板フローリングより良い気がする」という程度でしょうか。
せっかくの無垢フローリングをウレタン塗装にすることはおススメしません。
たしかにウレタン塗装には、樹脂でフローリングの表面を塗装して、汚れを防ぐというメリットがあります。水もある程度はじくためキッチンなど水回りには向いているのかもしれません。たとえば小さいお子さんがいる家なら、食べこぼしなどで床にシミが付くのを防ぐという意味では、ウレタン塗装は優秀なのでしょう。
しかし、無垢床の良さは上の3つだと思うのです。汚れを気にするなら合板フローリングにしたほうがいいかもしれません。
なぜなら、ウレタン塗装の床は、たしかに食べこぼしなどのシミが付くことはありませんが、傷は簡単につきます。無塗装やオイル塗装の無垢床のように傷が味になったり、経年による色の変化を楽しむということはありません。
※2017年5月訂正:色の変化はあるようです。マットを外したら、1年半でこんな風に少し飴色がかってきていました(下半分が変化後)。
わが家は1Fがウッドワンのピノアース(パイン材・色ナチュラル)、2Fが合板フローリングですが、2Fのほうが圧倒的に傷がありません。1Fの床は築後1年半で下の画像のような状態になっています。
汚くて申し訳ないです。コップやオモチャなど、何か落とすたびに穴が開きます。何かを床に落とすと、ほとんどの場合、傷がつきます。
15mm厚のもっとしっかりしたパイン床や杉床のお宅にお邪魔したことがありますが、傷こそありますが、もっと味わい深い傷でした。ウッドワンのピノアースは無垢フローリングと言い切るには自信がない感じです。無垢床の家にお邪魔してそう思いました。
ちなみに合板フローリングはほとんど傷がついていません。
結論:無垢フローリングは自然でこそ素晴らしい
そして至った結論は、無垢フローリングは無塗装やオイル塗装など、その呼吸を妨げない状態でこそ素晴らしいということ、ウレタン塗装にしたら意味がないということです。木の表面に強い膜を張ってしまうウレタン塗装は、無垢ならではの調湿機能もなくし、湿度によって傷を元に戻そうとする力も防止してしまいます。
足触りの良さもそれほど実感できず、経年による変化などの味わいもなくなります。
無垢の床は、そのままでこそその味や良さが実感できるもの。ウレタン塗装にしてしまっては台無しです。