2021/05/13
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収納で失敗する人は意外に多い
せっかくの注文住宅なのに、「収納で失敗した」という人は案外多いようです。
不動産・住宅サイトSUUMOによる注文住宅を建てた先輩136人の「しまった!」ランキングでも、「収納での失敗」が1位に挙げられています。
私は注文住宅で失敗した、後悔したとウジウジ思うところが多いのですが、「収納」は数少ない成功ポイントだと思っています。
このページでは、注文住宅を計画するにあたって、収納で失敗しないためにおさえておきたいポイントについて、実例を使ってご紹介します。
収納で失敗しない簡単なコツ
1.今の家の収納から新居の収納を計画する
まず、今住んでいる家の収納の状況を、以下の順にまとめてみてください。
- 部屋ごとの押入れやクロゼットのサイズ(幅・高さ・奥行き)を書きだす
- そこに何が入っているか(例えば、布団・季節家電・ひな人形・衣装ケース・チェストなど)を書きだす
- ひと部屋をまるまる物置にしている場合なども、そのアイテムを書きだす
- 捨てるものは除外する
- それらを使う部屋ごと(リビング・和室・寝室・子供室など)に振り分ける
- 収納に入れたいチェストや食器棚もサイズを測り部屋ごとに振り分ける
とりあえず、収納に入れるものをすべてリストアップします。エクセルなどでまとめて、場所ごとに振り分けると分かりやすいです。
新居は収納もスッキリとさせたいですよね。食器棚やタンスなどを捨てない場合は、それらが収まるスペースを作れるのも「注文住宅」ならではのメリットです。
わが家も夫の両親に結婚する時に買ってもらったので、食器棚はそのまま使っています。キッチンの収納庫に入るようにサイズを測って設計してもらい、残ったスペースは造り付けの棚にしてもらいました。
3枚扉で目隠ししています(半分透けていますが…)。
2.これから買うもののうち、収納に入れるものをリストアップ
新居に引っ越すにあたり、買うものをリストアップします。
かさばる物だと、たとえば客用布団などがあげられます。これらも、どの部屋の収納に入れるのかを決めておきます。
3.自分で間取りを考えてみる
私は間取りをほとんど自分で考えました。とはいっても、ソフトなどを使ったわけはありません。
まどりーむという登録するだけでソフトなどのダウンロード不要で間取りが描けるサイトがあるのです。基本的にはプロに任せるのがいいと思うのですが、間取りの取りにくい土地だったので、自分の希望をなるべく分かりやすく伝えられないかと思ってチャレンジしました。
下の画像は間取り決定前のものですが、わが家が建築業者に渡していたものです。気になることは忘れないように、都度書き込んでいます。間取り決定前でこんなにうるさい施主は迷惑だったかもしれません。
コツをつかめば、実現可能な間取りが描けると思います。ハマってしまい、夜中まで描いていた日もありました。
そこまでしなくても、手書きでだいたいの場所を決め、「ここにこのくらいの大きさの収納が欲しい」「ここにはこれを収納する」というのを書き込んでいく形でもいいと思います。
一般的な戸建住宅の収納は以下の通りです。
- 玄関収納(シューズクローク):靴・上着・ゴルフバッグ・スノーボードなど
- 階段下収納:掃除機・ストック分日用品・古新聞など
- キッチン収納(パントリー):食器・調理家電・ゴミ箱など
- サニタリー収納:タオル・寝間着・肌着など
- 洗面収納:洗剤・洗面用品など
- リビング収納:DVD・雑誌など
- 和室収納:客用布団・ひな人形・五月人形など
- 寝室収納(ウォークインクローゼット):洋服・衣装ケース・鞄・アルバムなど
- 子供室収納:子供用服・学用品など
- フリースペース:本棚など
できることなら、サニタリー横にウォークインクローゼットを作って、そこに普段着る服を入れて置くスペースが欲しかったです。しかしよほど大きな家でないと難しいでしょう。
わが家は区切られたシューズクロークが欲しかったですがスペースが取れず、玄関ドアの横に棚を作り、柱を挟んで廊下の端に洋服をかけられるスペースを作りました。理想とは違いましたが、今のところ不便はありません。限られた間取りの中ではベストな収納の確保の仕方だったと思います。
4.間取り図に書き込む
最後に間取り図の収納に何を入れるか、配置なども書いていきましょう。できればサイズもきっちり測ったほうがいいですが、現在住んでいるところの収納扉のサイズより、新居の収納扉のサイズが大きいことが分かっていれば、「今収まっていれば大丈夫」と考えて差し支えないと思います。
新居の収納が、極端に奥行きが狭かったり、幅が小さかったりする場合は、収めるものをきちんと測って計画しましょう。
奥行きや幅だけでなく、高さも意識しましょう。収まるかどうかというより、出し入れができるかどうかで考えたほうがいいので、現在の収納で出し入れしにくい場合は、扉の形状を変えるなり、大きさを変えるなりする必要があるかもしれません。
たとえばわが家のように、扉の幅より大きな食器棚を収納に入れる場合、2枚一緒に開くようにしないと食器棚が開かないという困ったことが起こります(実際にわが家では入居時にはそうなっていました)。真ん中の扉が左右どちらにも動いてしまうので、ストッパーをかけてくれていたようなのです。
すぐに直してもらえましたが、現場の職人さんはその収納に何を入れるのか分からないので、開け方などもはっきり指示しておいたほうがいいと思います。
まとめ
収納で失敗するのは、サイズが合っていない、そもそも収納が少なすぎた、などがほとんどです。
しかし、これはきちんと「その収納に入れるもの」を想定しておけば防げる失敗です。面倒でも、サイズを測って、出し入れの仕方などもしっかりシミュレーションしておけば理想に近くすることはできると思います。
稀に階段下収納などに照明がほしかった、という住んでみないと分からないこともあります。が、たいていのことは、上記の方法で考えれば乗り越えられると思います。
せっかくの注文住宅ですから、収納に関しても失敗が少ないように、手間を惜しまず計画してみましょう。
コメント
[…] コンセントやスイッチの位置を決めるのにも、収納の決め方と同様に、間取り図に使う家電を書き込む形が有効だと思います。 […]
by ≪実例≫注文住宅打ち合わせの流れと追加費用を抑えるコツ | 後悔だらけの注文住宅~経験者の失敗から学ぶ家づくりのページ~ 2017年3月30日 13:39