2019/09/06

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オール電化住宅において、エコキュートのタンク容量は非常に重要です。
ハウスメーカーのエコキュート標準容量は、多くの場合「370L」となっています。わが家もそうです。
これは4人家族には十分な量だと言われますが、本当にそうなのでしょうか。
私の夫はお湯をよく使う方で、冬はお湯が冷たくなるのを嫌がってこまめに止めてくれません。1回のシャワーで15L以上使うことなどザラです。すると、浴槽にお湯を張り、夫が一番風呂に入った時点で、エコキュートの残量が100Lになることもあります。夫が一緒に暮らしていた冬場は、沸き増ししなくては足りないことがほとんどでした。
今回は、4人家族がエコキュートのタンク容量を増やすべきか否か、その判断基準などを検証したいと思います。
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4人家族の平均的なお湯使用量
戸建住宅で使用される一般的な浴槽(1620サイズくらい)の容量は、満水時で約320L、水位70%で190Lくらいのようです。浴槽半分程度なら180L以下ということになるでしょう。浴槽湯量は多くても70%の水位だとして、シャワーや洗面などで1人当たりのお湯使用量が50~80L/日と考えると、4人家族では、1日380~510Lのお湯を使うということになります。
370Lのタンクいっぱいまでお湯を沸かしたときに使える最大の湯量は、42℃で800L程度です。だいたいタンクの2.16~2.17倍のお湯が使えることになります。370Lで十分と言えば十分ですね。
ただし、家族の入浴時間がずれる場合は注意が必要です。
とくに冬場は水温も気温も低くなり、お湯がすぐに冷めてしまいます。自動保温機能や追い炊き機能を使うと、すぐにタンク湯量が減ってしまいます。ハウスメーカーからは、家族と入浴時間が空く場合は、いったんお湯を抜いて入浴時にまた溜めるほうが経済的だと聞きました。深夜電力の時間帯でなければ、確かにそのほうが経済的なのかもしれません。
高温足し湯で対応すると良いと何かで読み試してみましたが、やはりぬるく感じます。真冬に、入浴時間がずれる場合だけでも、浴槽を溜めなおすほうがいいかもしれません。そうなると、370Lでは足りなくなることもあります。
昨年の1カ月平均使用湯量を見ても、明らかに370L以下になっているのは5~9月だけです。あとの7カ月は沸き増ししているということになります。だいたい、タンク湯量が100Lくらいになると、自動的にタンクのお湯が湧き増しされます。深夜電力時間帯までは沸き増ししない設定にすることもできますが、最後に使うのがお湯をもっとも使う夫なので、冬の間は一応沸き増ししていました。
そう考えると、4人家族でも、シャワーをよく使う人がいる場合や、入浴時間に開きがあり、追い炊き・足し湯などが多い場合は、370Lでは足りないということになります。
電気代についてはこちらの記事にもまとめています。
3人家族の使用湯量
夫が単身赴任してからは、普段は3人のみがお湯を使っています。そのため4月~5月はかなり使用湯量が少なくなっています。1日あたり、タンクの使用湯量は250Lくらいとなっています。浴槽にお湯をためなかった場合、100Lくらいしか使っていないこともあります。
わが家は370L容量のエコキュートを使用していますが、日々の使用量に合わせて沸かす量を決める「おまかせ」設定にしています。
夏(6~9月)以外は基本的に毎日浴槽にお湯をためています。自動でタンクに沸かされている湯量は、容量の6割、200L強。現在、浴槽湯温は39℃、シャワー使用時の湯温は38℃、その他キッチンや洗面での湯温は37℃です。
昨年の同時期は、1日350~400Lは使っていたので、1人減るだけで、100~150Lも使用量は少なくなったということです。
やはり4人家族で370Lの容量は、頼りないのではないかと思います。
370LでOKな生活パターン
- 家族が3人以下
- 追い炊きや足し湯をあまりしない
- シャワーを使うことが少ない
460Lがベストな生活パターン
- 家族が4人以上
- 追い炊き・足し湯をすることが多い
- シャワーを出しっぱなしで使う人がいる
- 中学生以上の子供がいる
まとめ
このように、4人家族でエコキュート容量を迷っておられる場合、460Lにしておいたほうが沸き増ししなくていいので安心だと思います。ただし、370Lにしても沸き増しすれば、お湯切れの心配はありません。電気代の高い時間帯に沸き増しすることから、電気代は多くかかると思います。
しかし、家族の帰りが遅い場合は、23時を過ぎれば深夜電力で沸き増しできます。翌朝までにタンクを満水にすることはできるので、最後の人が23時以降に入浴すれば370Lでもいいかもしれません。
とはいえ効率は悪いので、可能であれば最初から460Lにしておいたほうがいいでしょう。その場合、10万円ほどで追加費用がかかってくることが多いらしいです。できれば、建築請負契約前にエコキュートタンク容量は460Lにしたいという条件を提示しておくといいのではないでしょうか。