防犯面の落とし穴「勝手口」は必要か? | 後悔だらけの注文住宅~経験者の失敗から学ぶ家づくりのページ~

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防犯面の落とし穴「勝手口」は必要か?

time 2017/04/15

防犯面の落とし穴「勝手口」は必要か?

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家の死角、勝手口からの侵入は多い

キッチンには勝手口があってあたりまえという考えの人は多いと思います。

しかし、勝手口はあっていいことばかりではありません。とくに気になるのは防犯面です。私の近隣でも空き巣被害が多発していますが、そのうちのほとんどが勝手口から侵入されています。

合わせガラスが破られた(日経BP社)

上の記事でも、空き巣が侵入したのは勝手口。しかも、このお宅は2つあるドアノブ錠のうち1つの錠は工具で固定、ドアを開けると音を立てるように工夫されているという防犯意識の高さだったにもかかわらず侵入されています。

そもそも、勝手口は必要なのでしょうか。実際は使っていないという人も私の周りには多いです。

ということは、今から家を建てるひとなら、勝手口からの侵入を防ぐ方法を考えるより、勝手口そのものをなくしてしまえば良いのではないでしょうか。

このページでは、勝手口を作って後悔している経験者が、そのメリット・デメリットから勝手口の必要性について考えてみたいと思います。

勝手口のメリットとデメリット

私の考える勝手口のメリット・デメリットは以下の表の通りです。

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既に家を建てて、勝手口を作ってしまった側から考えると。メリットよりデメリットの方が重要でした。

生ごみと防犯、どちらを取るか

勝手口を作る理由として、もっともよく挙げられるのが「キッチンから生ごみを捨てに行くため」というものです。

生ごみを屋外に置く派の人と、屋内に置く派の人に分かれると思いますが、屋内に置く場合そもそも勝手口は必要でしょうか。

私は元々、家を建てたら生ごみを家の外に置くのは嫌でした。

実際マンション暮らしのときはベランダに置いていたこともありました。

しかし、外に生ごみを置くと、臭う(腐る)→虫がわく→一度閉めたら次に開けるのが怖いという状況に陥ります。

たしかに屋内に生ごみを保管するのは汚いという意見も分かりますが、実は屋外に置く方が汚いと思うのです。

夏なら腐敗臭がただよい、虫がわきます。ネコやカラスによる被害も心配です。何より近隣のご迷惑になり、ご近所トラブルに発展する可能性もあります。ゴキブリが湧くのは屋外に生ごみを置く家だという情報もあります。

どうしても腐敗臭が気になるなら、生ごみだけ出た時点で冷凍し、ゴミの日の朝に凍ったまま捨てるという方法がおススメです。「生ごみを冷凍庫に入れるなんてあり得ない」と思われるかもしれませんが、腐らなければ野菜の皮や種などが主なものです。冷凍庫に入れるのに抵抗はないと思います。

また生ごみ処理機を購入するという手段もあります。

いずれにせよ「家のなかにゴミをためたくないから、できるだけゴミを増やさないようにしよう!」と意識するきっかけにもなり、悪くないのではないでしょうか。

また、家の裏側に出るためだけなら、わが家の場合は掃き出し窓があります。わが家の掃き出し窓は錠の場所が外から見えず、なおかつ二重ロックできるようになっています。複層ガラスは簡単に割れないですが、万一鍵の近くを割られたとしても、人が通れる大きさに割らなければ侵入できないので、そこまで時間をかけて頑張る空き巣もいないでしょう。

まず狙われるのは勝手口だと思います。

換気や採光(光を採り入れること)は勝手口でなくても、人が通れない程度の幅の狭い縦型滑り出し窓などでいいのではないでしょうか。わが家は浴室や洗面所、トイレはそういう窓にしています。

そうすると生ごみさえクリアすれば、メリットはすべてなくなります。

いくら玄関ドアが防犯性に優れていても、死角にある勝手口のほうが侵入しやすいのだから、そこが簡単に破られる造りでは防犯性はありません。

勝手口のためにホームセキュリティに加入する、工具で鍵を固定する、センサーライトをつけるという面倒をするくらいなら、初めから勝手口を作らないという方法があるということを検討してみてください。

「あって当たりまえ」という先入観を捨ててみる

メンテナンス性においてのベランダもそうですが、あって当たりまえという先入観を捨ててみましょう。

ベランダは戸建住宅にはあることがほとんどですが、メンテナンスを怠ると雨漏りの原因になります。たとえば、夫婦でフルタイム共働きなら外に洗濯物を干すことはあまりないと思いますし、2Fのベランダより洗濯スペースに近い1Fに物干しスペースを作ったほうが家事動線がスムーズです。

同じく勝手口もまた「あって当たりまえのもの」という考えの人が多いです。

しかし、実際には防犯面から考えると最も心配な侵入口をわざわざ作ることになるので、実家が遠いお宅や旅行好きなお宅は心配が尽きないでしょう。

わが家も勝手口は使いません。作らなければ良かったと後悔しています。

一生に一度の注文住宅、こういった面からも後悔するケースがあるということを知っていただき、今一度本当に必要かどうか家族で話し合われてみてはいかがでしょうか。

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転勤族妻です

りんご

転勤族なのに家を建て、1年半後に夫が単身赴任となったアラフォー主婦です。



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