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≪オール電化とガス併用比較≫光熱費の差を検証

time 2017/05/15

≪オール電化とガス併用比較≫光熱費の差を検証

新築から1年半が過ぎ、ようやくエコキュートの設定が分かりかけてきましたアラフォー主婦のりんごです。こんにちは。

今回は、新築住宅でオール電化とガス併用、どちらにしようか迷っておられる方のための記事です。わが家の過去の光熱費の実例をもとに、双方を比較してどちらがお得か検証したいと思います。

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ガス併用時とオール電化の光熱費比較≪実例≫

まずはわが家の実例です。表のオール電化光熱費旧プランの欄が実際の金額で、新プランの欄が2016年4月の既存電力会社オール電化プラン廃止以降の金額に換算した概算の金額です。

ガス併用とオール電化比較

  • 家族構成:夫・私・小学生・幼稚園児の4人
  • エコキュート:ダイキン工業製のEQ37RFTV、370L容量、パワフルシャワー型フルオートタイプの薄型
  • 湯船設定湯量は最低の1(180L以下)
  • 床暖房:設置なし
  • 夏はエアコンと扇風機、冬はエアコンとホットカーペットと加湿器で室温を調整

夫の帰りが21~23時頃だったため(現在は単身赴任のため不在・表のデータは夫同居時のもの)、私と子供は19時半頃に入浴し、2時間自動で追い炊き→夫帰宅後に冷めていれば高温足し湯や追い炊きをする形でした。

ハウスメーカーの担当さんに「追い炊きや足し湯するくらいなら、一度浴槽を空にしてお湯はりし直すほうが経済的」と言われましたが、エコキュート容量370Lでは2度のお湯はりは無理です。深夜になる前にタンク湯量を湧き増しすると、電気代が高くなります。このあたりのことは、また後日エコキュート容量の記事にまとめたいと思います。

2016年4月以降、既存電力会社オール電化プランの新規契約は廃止

わが家は電力自由化前に、従来の既存電力会社で「2016年3月以前のオール電化プラン」を契約しています。電力自由化後は、同様プランの新規契約ができなくなったため(継続は可能)、現在より10%以上安くなっています。

どう違うのかと言うと、現在の3段階時間帯別単価プランと各単価は同じですが、旧プランでは「全電化住宅割引」というのがあるのです。基本料金+電力料金の10%が割り引かれるものです。2016年4月より、このプランの新規契約ができなくなりました。それ以前に契約している世帯には引き続き割引が適用されています。

もうひとつ、エコキュートなど電気温水器などを使用している世帯にマイコン型蓄熱機器割引額というのが適用されます。わが家の場合、これで260円ほど割引されています。これも2016年4月より新規契約の場合は割引されません。

つまり、2016年3月以前にオール電化プランを契約している世帯は、2017年5月時点でそれよりお得なプランは新電力にも存在していません。解約すると二度と同じ条件で契約できないことになります。ちなみに、引っ越しなどの場合も新規契約とみなされます。

2016年3月以前契約のオール電化プランでは、10%以上の割引があるため、光熱費は平均5,000円近く安くなっています。引っ越し前の家は従量電灯Aの契約で、都市ガス併用でした。その場合、既存電力会社のオール電化割引なしプランでも、月々2,500円程度は光熱費を節約できることになります。

やはり、ガスと電気、それぞれに基本料金がかかるので、それが光熱費の差を生む理由になるのかもしれません。

また、わが家は夫がかなりお湯を使うので、ガス料金の高い地域では冬場のガス代は20,000円近くになることもありました。そのため、夜間電力でお湯を沸かすオール電化住宅は最も光熱費を下げる効果があったのだと思います。

新電力と比較してみた

ちなみに新電力比較サイトなどで同じ条件の電気使用量をシミュレーションしてみたところ、キャンペーンで2年目までなどは従来のオール電化プランと同等まで安くすることは可能です。ただキャンペーンなどで割引に期限がある場合、期限経過後は既存の電力会社の最適プランよりかなり割高になることもあります。

月別・時間帯別電力使用量

下の表が、わが家の月別・時間帯別電気使用量です。請求月で表しているので、実際には使用したのはその前月中旬から請求月の中旬となります。

もっとも多く電気を使うのは12月中旬~3月中旬、つまり冬です。外気温や水温と目標とする室温・湯温との差が大きいほど、電力を多く必要としますので当然だといえます。

時間帯別電気使用量

5~6月と真冬との使用電力量の差は500kWh以上

光熱費を夏の暑さ基準に考える人が多いです。

しかし、表を観ていただけば分かるように、真夏の電力使用量は、5~6月のエアコンが必要ない時期に比べて100kWh前後の差になっています。水温も高いので、湯沸かしに使うエネルギーが少なくて済むことも大きいと思います。

反対に真冬は、5~6月に比べ、500kWhも多く電力が必要となります。光熱費に関しては、冬を中心に考えるべきです。今からマイホームを検討される方は、窓は遮熱タイプより断熱タイプを選ぶ、暖かさを逃がす大きな開口部はなるべくつくらないなど、夏涼しい家より冬暖かい家づくりを心がけましょう。

深夜電力使用量の全体に対する割合

わが家は家事を深夜にまとめてすることはありません。エアコンなども夏以外は寝ている間は消すようにしています。そのため、深夜電力使用量の主な使途は、エコキュートでお湯を沸かすことになります。

合計使用量に対しての深夜電力の使用割合は平均で4割強となっています。夏場はエアコンを朝までつけているにもかかわらず、深夜電力使用割合は3割台に下がっているので、やはりお湯を沸かすのにかなりの電力を要するのだと思います。

オール電化住宅の場合は、やはり深夜の電気料金が割安のプランで契約するのがベストでしょう。

ただし、深夜電力が安いプランは、たいてい昼間の電力がかなり割高になります。そのため、昼間も電気をよく使うご家庭ではオール電化よりガス併用プランのほうがいいのかもしれません。

まとめ

私は生まれてからずっとガス併用の生活でしたが、オール電化住宅にしたからと言って、とくに不便は感じていません。

中華鍋を振るなどの調理できませんが、チャーハンも中華も特に味も変わりなく、私はとくに気になりません。既存の家をオール電化にリフォームするとなると、初期費用回収などの問題が発生しますのでそこまでのメリットはないと思います。

しかし、新築するなら、光熱費はオール電化のほうがお得になることがほとんどだと思います。とくに、わが家のようにお湯をよく使い、昼間はあまり電気を使用しない世帯ならオール電化はおススメです。

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転勤族妻です

りんご

転勤族なのに家を建て、1年半後に夫が単身赴任となったアラフォー主婦です。



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